放射線科
一般撮影装置
立位撮影台及び臥位撮影台共に、最新のフラットパネルディテクターを装備した高機能装置です。従来のX線撮影装置に比べ、患者さんの被曝線量を約半分に抑えながらも高画質の画像が得られます。また、撮影条件から表面線量を計算してリアルタイムに表示することもできます。御高齢の方にもやさしい昇降撮影台があり、また手作りの車椅子撮影台も用意しています。
乳房X線撮影装置(マンモグラフィ)
乳房X線撮影装置(マンモグラフィ)の写真フジフイルムの新製品でマンモトーム生検付きのAMULETとしては、おそらく九州で最初の導入になります。50ミクロンという微小単位で画像が構成され、世界最高の画質が提供できるようになりました。被曝も以前より低く抑えることができ、リアルタイムで診察室へ画像が送れるようになり、患者さんの待ち時間が大幅に短縮しました。
また、癌腫瘤を形成する以前の微細石灰化を乳房から採取できるマンモトーム生検装置(付属装置)は超早期がんの発見に威力を発揮すると思われます。
CT(コンピュータ断層撮影)撮影装置
当院ではフィリップス社製64列CT(Brilliance64)を導入しております。この装置は造影剤を用いた心臓CT撮影にて、撮影中の不整脈や心拍数の変化、心拍が極端に速かったり遅かったりする、従来撮影が困難な場合に於いても安定した画像を提供します。
- 心拍変動への対応
- Beat to Beat Delay Algorithm(特許)を使用し従来のマルチスライスCTのようなR-R間隔を使った撮影ではなく、心拍による変動の少ないR-T間隔を使うことにより撮影時の心拍変動に対応しています。
- 高心拍への対応
- 1スキャン0.42秒、マルチサイクルリコンにより53msecの時間分解能を実現。高心拍でもブレの少ない画像が得られます。
X線透視撮影装置
当院では東芝社製X線透視撮影装置(Ultimax-i及びZEXIRAの2台)を導入しております。
Ultimax-iは従来型透視/撮影部分を多方向からの観察を可能にするためにCアーム形としています。この機能により患者さんの移動を最小限度にして検査をすることが出来ます。
また17インチ角の平面検出器(Flat Panel Detector:FPD)を組み合わせることで大視野を確保し、さまざまな検査(消化管検査や整形領域の検査)を行うことができます。
さらに、新画像処理により、多くの検査で重要とされる透視画像の視認性を向上させ、「多方向・大視野・高画質」を可能としています。
ZEXIRAは、従来型スタイルの透視装置ですが、よりコンパクトな設置性で実現することにより、患者さんの頭足方向および左右方向に幅広い透視・撮影を可能としました。
Ultimax-i同様17インチ角の平面検出器(Flat Panel Detector:FPD)を組み合わせることで大視野を確保しています。
MRI(磁気共鳴画像装置)装置
当院ではフィリップス社製1.5TMRI(Achieva1.5T)を導入しております。脳、脊髄、腹部、関節といった検査のみならず、頭部や乳腺専用のコイルを使用し、幅広い検査に対応しております。
- 乳腺
- 乳腺MRI撮影は、乳腺腫瘤の良悪性の診断や、乳癌の進展範囲を評価する目的で行われます。造影剤を急速に注入しながら撮像しますが、現在、一回のスキャンで得られたデータから、任意の断面の再構成を行っても非常に高い空間分解能の画像を得ることができるようになりました。
- 頭部
- 頭部MRI撮影は、脳腫瘍、かくれ脳梗塞、脳動脈瘤等まで検査します。被曝はありませんので、安心して検査を受けられます。検査時間は30分程度で終了します。