臨床部門

病棟業務(薬剤管理指導業務)

当院では、A、B、C病棟に担当の薬剤師を置き、病棟薬剤業務及び薬剤管理指導業務を行っています。当院は急性期の病院なので患者さんへの薬の説明をはじめ服薬薬剤鑑別、ストック薬などの管理、投与薬の適正使用、注射剤のチェック、薬物治療に対する薬学的サポート、病棟での薬品管理などを行っています。また担当病棟での病棟カンファレンスへの参加などでの情報交換、医師、看護師、栄養士、検査技師、放射線技師等との電子カルテによる情報の共有をしています。これにより臨床的、総合的な判断ができる薬剤師の育成をすすめています。症例数も日々の業務の中で増え、より臨床に即した実践的で人間力のある薬剤師の育成を進めます。

肝動脈化学塞栓術(trancecatheter arterial chemoembolization:TACE)

TACE(肝動脈化学塞栓術)とは、肝臓内の腫瘍に栄養を送り込んでいる血管にカテーテルを用いて抗がん剤を流し込み、さらに塞栓物質により血流を遮断し、腫瘍細胞を壊死させる治療です。 肝癌は、進行すると肝動脈の血流が豊富になり、腫瘍への栄養を供給するようになります。足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、肝臓内の腫瘍を栄養する細い動脈までカテーテルを進めます。そこで抗癌剤などを入れ、動脈の血流を遮断し、腫瘍細胞を壊死させます。 当院では薬剤師がアンギオ室で抗癌剤を調製し、副作用を観察しながら使用薬剤の提案、混注等を行っています。担当薬剤師は現在がん薬物療法認定薬剤師の研修中で、着々と薬剤師の臨床におけるレベルアップを図っています。近い将来、アンギオ室にも小型の安全キャビネットの導入を検討しています。

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