専門性を生かしたチーム医療
医薬品安全
医療事故はヒューマンエラーの重なりで起こります。当院では医療事故を防止するために、院内にリスクマネージメント委員会をおき、各インシデント、アクシデントの集計をもとにその原因を分析し、医療が安全に行われるように対策や業務改善を行っています。薬剤科でも積極的に医療安全に関する研修に係り医療安全対策を研鑽しています。
感染制御
感染制御においては、消毒薬や抗生物質、抗菌剤が有効で、薬剤師はその適正な使用を運用、推奨、管理することが求められています。当院の院内感染予防チームICT (infection control team)で実証に基づいた感染制御の実施するために専門性を生かして感染制御に取り組んでいます。
がん化学療法
患者さんに良質で安心な化学療法を受けて頂くために、薬剤師がレジメン(薬品の投与計画)の管理、薬品の調整、当日の検査値の確認や体調のチェックを行っています。また患者さんへ薬剤の効果や副作用についてわかりやすく説明し、他の医療スタッフに対する薬剤情報の提供等も行っています。 2011年11月には化学療法の標準化、安全性の向上、薬品の適正使用を推進し、患者さんのQOL(Quality of life)の向上に寄与することを目的とした化学療法委員会が発足しました。2017年3月現在、90のレジメンを管理しています。
平成28年度抗癌剤調製件数
外科 | |
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レジメン名 | 件数 |
FOLFIRI+BV | 97 |
FOLFOX+BV | 95 |
HER | 44 |
IRIS+BV | 34 |
Low dose FP | 30 |
BV+TS-1 | 25 |
R-mab+PAC | 21 |
XELOX | 12 |
CDDP+TS1 | 8 |
FOLFOX | 8 |
SOX | 8 |
GEM | 7 |
DOC | 7 |
C-mab+FOLFIRI | 7 |
PTX | 4 |
FEC | 4 |
TC | 4 |
SP+HER | 3 |
XELODA+BV | 2 |
FOLFIRI | 2 |
XELIRI+BV | 2 |
XELOX+BV | 1 |
DOC+S-1 | 1 |
婦人科 | |
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レジメン名 | 件数 |
CDDP+CPT-11 | 25 |
weekly TC+BV | 13 |
weekly TC | 10 |
TC | 8 |
GC+BV | 6 |
内科 | |
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レジメン名 | 件数 |
GEM | 93 |
nab-PAC+GEM | 58 |
アクティムラ | 41 |
GC | 39 |
sVCD | 35 |
サイラムザ | 24 |
R-mab-PAC | 21 |
CDDP+TS1 | 14 |
VR-CAP | 8 |
BR | 8 |
リツキサン | 7 |
CHOP | 6 |
R-CHOP | 6 |
ビダーザ | 6 |
ABVD | 4 |
糖尿病
当院では2013年4月から薬剤師、看護師、検査技師、管理栄養士、リハビリテーション科などの他職種とともに入院糖尿病患者さん向けのDM教室を開催します。薬剤科では、糖尿病治療内服薬、およびインスリンなどの注射薬の自己注射などの指導を行います。 薬剤科では糖尿病療養指導士の資格を要件を満たした新人から順次取得していきます。
NST
薬剤師はNSTにも参加してます。NSTとは栄養サポートチームのことで栄養状態のよくない患者さんに対して総合的に対応する多職種が集まって作っているチームのことです。この中で薬剤師は医師や看護師、栄養士や理学療法士とともに患者さんのADL(日常生活動作: activities of daily living)とは、食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など生活を営む上で不可欠な基本的行動を指す)拡大を目指して薬学的な観点から提言を行っています。